【ロールレタリング】を実践して長期的視野で夫婦関係を立て直そう!【効果や注意点も解説】

こんにちは!

 

『夫婦立て直し工場』の石谷落果です。

 

プロフィール

石谷落果

夫婦カウンセラー

『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。

夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?

 

今回は、

  • 夫婦立て直しの未来に望みが持てない。
  • 混乱してしまってどうしていいのか全くわからない。 
  • 親との葛藤を解決したい。

という方へおすすめの心理療法を紹介します。

 

よかったら、一緒に学んでみませんか?

 

石谷落果

夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います
 
必ずあなたの力になります

 

夫婦立て直しを始めたばかりの方↓

 

状況別の夫婦立て直し↓

 

家族の経済的不安を無くしたい方↓

 

家族の発達課題について学びたい方↓

 

 

目次

ロールレタリングって何?

ロールレタリングとは、

1990年代から利用されている役割交換書簡法と呼ばれる心理療法です。

 

自分の中で役割を交換しながら手紙を書いていくという少し変わった方法。

 

ロールレタリングは元々少年院の中で生まれた心理療法です。

 

母親との葛藤を抱えていた少年とその少年を指導していた教官との間で効果が認められたことで広まりました。

 

どんな効果があるの?

今では研究が進み、

『未来の自分』『過去の自分』『亡くなった家族・恩師』などと手紙を通して対話することで、

メンタルヘルスの改善や不安や葛藤の解消に役立つことがわかってきています。

 

なぜなら、人はトラブルによって混乱してしまった思考を誰かとの対話によって整理する特徴を持っているからです。

 

友人から恋愛相談を受けた時のことを想像してみてください。

 

『なんでこんなにシンプルな答えなのに友人は悩んでいるんだろう?』

 

と思ったことはあるはず。

 

『浮気してるよ』

『それって脈無しだね』

と客観的に考えればわかることも本人にはわからないのです。

 

また、認めたくない事実を無意識に気づかないふりしている可能性もあります。

 

 

ロールレタリングは、

自分では答えの見つからない葛藤の解決策を『異なる時間軸や人格』から教えてもらう方法なのです。

 

夫婦・親子問題はあまりにも身近な問題です。

 

多角的に考えたり、

一歩引いて自分の置かれている状況を捉えたりすることは困難です。

 

そのために、私のようなカウンセラーと相談するのも一案です。 

 

しかし、自分自身で解決できるならそれに越したことはありません。

 

やり方について一緒に確認していましょう! 

 

やり方を教えて!

最初に手順を簡単にお伝えてしますね。

 

ロールレタリングは、役割交換という言葉通りに自分の中で役割を変えながら進めていきます。

 

これだけだとよくわからないの思うので、順番に詳しく説明していきますね。

 

手紙を書く相手を決める

まずは手紙を書く相手を決めましょう。

 

ロールレタリングを書くにあたって、

悩みの種類によって聞く相手を選択する必要があります。

 

各相手を決める基本的なルールとしては、

現状を改善したい場合は、

『未来の自分』

自責や後悔の念で苦しんでいる場合は、

『過去の自分』

へ手紙を書いてみてください。

 

自責や後悔を解消するには、

過去の出来事を分析し整理する必要があります。

 

また、現状を改善したい場合には、

未来の理想の自分を明確にする必要があります。

 

手紙を書く

手紙を書く相手が決まったら、

自分が置かれている状況や感情を自由に書いてみてください。

 

誰にも見せるわけではないので、感情的な言葉を使っても大丈夫です。

 

最初は5分くらいから始めると良いと思いますが、満足いくまで書くのも良いです。

 

例えば、↓のような形式です。

○年前の落果(自分の名前)へ

 

実は最近になって××から離婚を迫られたんだ。

○年前の君には想像もつかないかもしれないね。

今はすごく落ち込んでいる。

夜も眠れないし、食欲もない。

どうやら、××はあの時のことが許せなかったみたいだ。

後悔ばかりしているよ。

君ならどうする?

これから××と夫婦関係を立て直せるとも思うかい?

私は何から手をつけていいかわからないよ。

 

注意点は、

すべての人にとってロールレタリングが適切なメンタルケアや対策案、解決案につながるとは限らないことです。

 

フラッシュバックや精神的に極度に掻き乱される時は一旦休憩してくださいね。

頭を一度リセットする

手紙を書き終わったら、

頭をリセットさせましょう。

 

リセットする方法は自分がリラックスできたら何でもオッケーです。

瞑想散歩してもいいですし、

一晩寝てから読んでみて感じたことを書いてもいいと思います。

手紙を書いた直後は感情が昂っていることがほとんどです。

 

時間と心の距離を置くようにしてみてくださいね。

 

自分への解決案、対策案を書く

気持ちが落ち着いたら、悩みの解決案や対策案を書いていきましょう。

 

大切なのは、

『手紙の主は自分ではなく他人』だと思って書くことです。

もしも、家族や友人に同じ悩みを相談されたらどのように答えるだろうかと考えてみましょう。

 

するの、意外と簡単に答えが出てしまうという場合があります。

 

皆さんも、家族や友人から相談を受けた時のことを思い出してみてください。

 

相手はとても深刻そうに悩んでいるのに、『何でそんなことで悩んでいるだろう』

『答えは分かり切ってないか?』

と感じることがあると思います。

 

その感情をそのまま書いてみましょう。

 

○年後の落果(自分の名前)へ

 

そうか、××から離婚を迫られたんだね。

とてもつらい思いをしたね。

今の私はとても楽しく暮らしているから離婚なんて考えたくない。

でも、現実なんだね。

君は離婚をするつもりはないの?

だったらもう一度、一緒に暮らしていきたいと思ってもらえる自分に変わるしかない。

後悔していても××は君にもう一度振り向いてくれはしないよ。

まずは、不安定な感情を落ち着けることから始めよう。

私はいつもそばにいるよ。

過去を整理する場合も未来をイメージする場合も、

自分のことを俯瞰している状態で返事を書いてみましょう。

 

そして、自分に落ち度がある場合は少し厳しいことを書きたくなるかもしれません。

 

厳しいことを書いてもオッケーですが、手紙の相手は最終的には必ずあなたの味方でいてくださいね。

 

頭を一度リセットし、返信内容へ手紙を書く

1往復の手紙のやり取りでは、

なかなか気持ちはすっきりしないと思います。

 

返信の手紙を書いたら(貰ったら)、

書かれた解決案や対策案に対する自分の考えを書いてみましょう。

 

やり取りの相手である過去や未来の自分は、おそらく今の自分よりも現状を客観的かつ強い心を持った人間だと思います。

 

冷静に理想論や最適解を示してきます。

 

そんなこと無理だよ。

 

努力しても意味ないよ。

 

きっと、配偶者の気持ちは変わらないよ。

 

そんなネガティブな気持ちをぶつけてみてください。

 

目の前にある夫婦問題の本質的な解決につながる一歩となるはずです。

 

必要が無くなるまで繰り返す

手紙を繰り返してみてもいまひとつ改善案や対策案が思いつかないことがあります。

 

おそらく、問題や課題がはっきりしていないからと考えられます。

 

とくに、やり取りの中で他責志向になっていると出口は見えてきません。

 

配偶者や家族の心や行動をコントロールすることはできませんし、

配偶者の課題を代わりに解決してあげることも難しいです。

 

自分にできることを見つけてひとつひとつ取り組んでいくことが重要になります。

 

立て直しに挫けそうになったら未来の自分へ手紙を書こう

ロールレタリングによって自分がこれからの方向性が決まっても、

夫婦立て直しの途中で挫けてしまうことがあります。

 

その時は何度でも未来の自分へ手紙を書いてみましょう。

 

今やっている取り組みは意味があるのか?

 

未来では報われているのか?

 

挫けそうな時、未来の自分はどうやって乗り越えたのか?

 

ちょっとスピリチュアルな表現ですが、

人は死を意識すると生き方が変わると言われています。

 

自分が死ぬときにしあわせだと思うためには、未来をどのように変えていけばいいのか。

 

ぜひ、自分との対話の中で見出してくださいね。

 

ロールレタリングの注意点

ロールレタリングのやり方はイメージつきましたか?

 

最後にロールレタリングを行う際の注意点をまとめますね。

ロールレタリングの注意点

  • 手紙を書く相手はじっくり考える。
  • 書いた手紙は自分以外の人に見せない。
  • 強い不快感、フラッシュバックを感じたら中断する。
  • ストーリーを決めずに書く。行き当たりばったりでオッケー。
  • 自分の二面性(強い弱い・ポジティブネガティブ等)がぶつかり合ったら思い切りぶつける。

 

繰り返しますが、強い不快感やフラッシュバックに苦しむような感覚があったら中断してください。

 

参考書籍

ロールレタリングの心理療法と実践方法がまとめられた書籍です。より詳しく知りたい方は読んだみてくださいね。

 

最後に

ロールレタリングは、

セルフケアの手法のひとつ。

 

自分の好きな部分・嫌いな部分の統合にも用いられますし、

やり残したことや過去の後悔を手放す際にも利用されます。

 

夫婦立て直しの途中では、

  • 弱い自分を認める。
  • 過去の過ちを受け入れて前に進む。

という過程を必ず通ります。

 

ぜひ、

家系の課題や夫婦問題の乗り越え方が見えてこない時は試してくださいね。

 

石谷落果

夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います
 
必ずあなたの力になります

 

これからも一緒に、しあわせな家族を目指しましょうね!

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