【夫婦カウンセラーが伝えたい】夫婦が抱える共通の悩み〜家族の発達課題について〜

こんにちは!

 

『夫婦立て直し工事』の石谷落果です。

 

プロフィール

石谷落果

夫婦カウンセラー

『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。

夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?

 

今回は、

夫婦には『ライフステージごとに乗り越えなくてはならない課題がある』ということをお伝えします。

 

この世界になんとなくずっとしあわせ!

 

という夫婦は存在しません。

 

家族の発達課題について一緒に考えていきましょう!

 

石谷落果

夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います
 
必ずあなたの力になります

 

夫婦立て直しを始めたばかりの方↓

 

状況別の夫婦立て直し↓

 

家族の経済的不安を無くしたい方↓

 

家族の発達課題について学びたい方↓

 

 

目次

家族は課題を乗り越えて発達するもの

このブログを訪れてくださる皆さんは、

新婚夫婦でしょうか?

 

それとも壮年期、

はたまた熟年期のご夫婦でしょうか?

 

おそらく、さまざまな年齢、結婚歴の方がいらっしゃると思います。

 

そして、各々が問題を抱えていて、

夫婦立て直しに取り組もうとしているはず。

 

実は『家族心理学』という心理学の一分野では、

『家族は発達するもの』と考えられており、

各段階ライフステージには、それぞれ質の違う悩み・問題が存在するとされています。

 

具体的には↓のようにライフステージの段階によってテーマが移り変わります。

 

その時々、私たちは『家族』として初めて遭遇する困難を乗り換えていかなければならないのです。

 

本記事では、必ず訪れる夫婦の発達課題がどのような内容かを簡単にお伝えします。

 

御家族によって状況や条件が異なりますので、

もしかして今当てはまっているかも?と思ったら、

各記事のリンクから詳細内容と乗り越えるための知識を共有していただければ幸いです。

 

ひとりで生きていく力の確立

結婚前の独身段階での発達課題です。

 

実は、夫婦の課題は夫婦となる前から始まっています。

 

結婚前のこの段階をどのように生きるのか、

どのように人とかかわるかということが、

将来パートナーとしてだれを選び、

どのような関係性を築けるのか大きく左右するためです。

 

独身時代には大きく分けて3つの発達課題があります。

  • 職業を自分の意思で選択し、経済的に自立すること
  • 友人や恋人と親密な人間関係を築くこと
  • 親や実家から心理的に自立すること

 

いずれの発達課題もひとりで生きていく力を養い、

他者へ依存する状態から脱却しておくことが大切になります。

 

自分たちらしい夫婦の確立

新婚夫婦の段階における発達課題です。

 

夫婦の一生の中でも最も幸せを実感する時期でもあります。

 

発達課題なんてあるの?と思うかもしれません。

 

しかし、離婚する大半の夫婦は結婚後5年以内に離婚しています。

 

夫婦生活が一生続けらるように自分たちらしい夫婦を確立しなくてはいけない時期なのです。

  • 夫婦生活と仕事や友人関係のバランス
  • 二人の間での様々なルール作り
  • お互いを認め合い、適応すること
  • 夫婦としての絆と親との絆のバランスのとり方・信頼関係の構築
  • 子どもについての話し合い

皆さんも↑のような内容で配偶者に不満を持っていたり、

夫婦喧嘩したりしたことはありませんか?

 

すべての発達課題において共通して言えることは、

どのような家族にするのかを自分一人で決めるのではなく、

夫婦で作り上げていく必要があることです。

 

どちらか一方の意見を無視したり、付き従ったりすることが後の発達段階にも大きく影響を与えます。

 

子どもが安心できる環境の整備

子どもが生まれるということはとてもしわあせなことです。

 

明るい未来も感じさせますよね。

 

しかし、

現実には子どもが産まれることで、

心理的、体力的、経済的な負担が大きくなります。

 

米国の心理学者ジェイ・ベルスキーとジョン・ケリーによる調査の結果、

子どもが誕生した夫婦の5割が夫婦仲が悪くなったと感じていると報告しています。

 

子どもの誕生は夫婦関係においては負の側面があることも知っておいた方が良いです。

 

発達課題として浮かび上がってくるのは、

↓のような事柄です。

  • 夫婦生活と仕事や友人関係のバランス
  • 二人の間での様々なルール作り
  • お互いを認め合い、適応すること
  • 夫婦としての絆と親との絆のバランスのとり方・信頼関係の構築
  • 子どもについての話し合い

どんなに対策しても課題につまづき、

産後クライシスに陥ることはあります。

 

知っているのと知らないのとでは、

結果が大きく異なるはずです。

 

 

私は見事に失敗し、夫婦立て直しの中で学び直しました。

 

皆さんには同じ過ちを繰り返して欲しくないのです。

 

子どもを心身健康に育てる環境の整備

産後5年間はひじょうに離婚率が高く、

夫婦にとって困難な時期が続きます。

 

しかし、

小学校に上がる頃には夫婦関係は盤石になり、

子どもも自立し始めて、

親の他がかからなくなってきます。

ソース画像を表示

 

安心できる時期かな?と思いきや、

今度は社会との交流の中で発達課題は表れます。

 

例えば、登校拒否・いじめのような子どもの社会のトラブルが顕著です。

 

家族間同士の問題も発生します。

 

また、教育についても夫婦で意見の共有ができていないと

勉強を強制しすぎてしまったり、

子どもの進路に迷いが生じてしまいます。

 

そこで、↓のような課題に注意する必要があるのです。

  • 子どもの教育に関与すること
  • 子どもの心身の健康を促進すること
  • 知育に頼らない子育て
  • 家族と社会との交流を深めること

加えて、

夫婦仲が良好であることも、

子どもの心身の発達に貢献します。

 

子どもの未来のためにも、

夫婦関係を良好に保ちながら、成長を見守りましょう。

 

思春期・青年期の子どもへの対応

思春期・青年期に入ると、

子どもは大人になるために成長する一方で、

親は肉体的ピークを過ぎて衰えを感じ始める時期です。

 

つまり、

子どもは『1人で生きていく力を確立』

という私たちにとって最初の発達課題を直面しているのです。

  • 子どもの職業選択のフォロー
  • 子どもの自立的欲求と依存的欲求へ柔軟に対応すること
  • 夫婦で協力して子どもと向き合うこと

↑のように、

私たちが以前通った自己の確立に向けた発達課題で躓かないようにフォローしましょう。

 

夫婦関係に問題があると、

子どもは夫婦が協力するように自らを犠牲にしてシグナルを出すことがあります。

 

子どもによって、

夫婦の絆がもう一度試されるのです。

同時に私たちは自分の半生を振り返ることが増えます。

自分は何をしてきたのか?

何を残せるのか?

これけら何ができるのか?

老後に向けた自己内省の期間と言えるのです。

そして数年後、

夫婦関係は2人だけの関係性に戻ります。

 

この時期になると、

配偶者に対する不満が顕在化する傾向にあります。

 

最期まで夫婦でしあわせに暮らせるように、

お互いを思いやり、尊重した時間を過ごしましょう。

 

子離れの準備

無事に思春期・青年期を乗り越えると、

子どもは大学・就職・結婚などを経て、

少しずつ親との関わりが減っていきます。

 

『夫婦と子どもたち』という家族形態から、

『私たち夫婦』と『子どもの家庭』に分離します。

 

寂しい気持ちもありますが、

子離れが必要な時期になるのです。

 

子ども中心だった生活が夫婦中心の生活へ戻ってきます。

 

この時期の私たちにとっての発達課題は↓です。

  • 子どもが自立していくことを受け入れること
  • 成人した子どもと適切な距離感を取ること
  • 親の介護について話し合っておくこと
  • 老後の準備を進めること

 

子どもと適切な距離をとることは、

夫婦関係が良好かつ親密なら難しいことではありません。

 

しかし、

夫婦関係に問題があると、

老後の不安や孤独感から子どもへ依存してしまうことがあります。

 

何かにつけて実家に戻るように促したり、

結婚生活がうまくいっていないと離婚させようとしたり、

そもそも、ひとり暮らしすることさえ許さないというような行動をとります。

 

子どもの人生に過剰介入しないように、

夫婦関係を良好に保ち、

自立と自律に取り組んでいきましょう。

 

老いを迎える準備

老年期を迎えると、

肉体的に衰えを実感し始める頃です。

また、近しい人の死や

パートナーの老化や死に直面することとなります。

自身の人生を振り返り、やり残したことがないかを考えることも増えるでしょう。

 

私たちは夫婦がともに衰えていくことを受容し、

↓の課題に取り組む必要があります。

  • 自分と配偶者の衰えを受け入れること
  • 自己の死に対しての準備
  • 経済的な不安を取り除くこと
  • 夫婦で互いに支え合うこと

何も対策していなければ、

経済的な不安も大きくなる一方です。

 

老化は止められませんが、

経済的不安は若い頃からの積み重ねによってクリアできます。

 

良き最期を迎えられるように、

経済的な不安は取り除き、夫婦で互いに支えあって暮らしていきましょう。

 

参考書籍

今回の記事を書くにあたって参考にした『家族心理学』についてまとめられた書籍です。じっくりと読み解くことで、自分たち夫婦が問題や葛藤を抱えている理由が見えてきます。

心理学者の野末武義さん著の夫婦のために必要なアサーションの知識が紹介されている書籍です。

お互いを信頼しあって生涯過ごしていきたいなら、必読です。

 

狩野さやかさん著の産後クライシスを防ぐための考え方が書かれた書籍です。

夫婦一緒に読んでおくことで、二人一緒に親になり、産後五年以内の離婚を防ぎましょう。

 

最後に

家族の発達課題について紹介させていただきましたが、

いかかだったでしょうか?

 

私自身も夫婦で乗り越えなければならない課題がこれほどあることを夫婦立て直しに取り組む前は知りませんでした。

 

少しでも知っていることで、

『あの時のトラブルの原因はこれだったんだ!』

『もしかしたら、これからこんなトラブルが起こるかもしれないから事前に話しておこう!』

と冷静に振り返ったり、対策を打ったりできるかもしれません。

 

気になる発達課題の詳細や、乗り越えるために取り組むことがわからないという場合はお気軽にカウンセリングを活用してくださいね。

石谷落果

夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います
 
必ずあなたの力になります

 

これからも一緒にしあわせな家族を目指しましょうね!

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