こんにちは!
『夫婦立て直し工場』の石谷落果です。
プロフィール
石谷落果
夫婦カウンセラー
『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。
夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?
今回は、父親が子育てに関わる父親自身へのメリットを紹介します。
損得勘定で子育てするのは如何なものかとも思いますが、
関わりを増やしていくことで連鎖的に家族関係は良好になります。
一緒に確認してみませんか?
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
夫婦立て直しを始めたばかりの方↓
状況別の夫婦立て直し↓
家族の経済的不安を無くしたい方↓
家族の発達課題について学びたい方↓
出世する理由
本当に子育てが出世に関係するの?
『男なら家庭を持って一人前』なんて古い考え方でしょ!
と考えた方もいるかも知れません。
しかし、今回お伝えするのは非合理な思い込みではなく、もっと科学的なアプローチによってわかってきていること。
父親である自分自身と子どもの双方にメリットがあります。
順番に紹介していきますね。
夜泣きが減って睡眠を確保できる
皆さん、子どもが夜中に目を覚まして次の日寝不足だった日はありませんか?
父親が育児に参加することでそのリスクを軽減できるという話です。
イスラエルから報告された研究結果です。
第一子を妊娠した56組のカップルに対して、生後1ヶ月と6ヶ月の時点で乳児の夜間覚醒についてアンケート調査を行いました。
乳児には測定器具を取り付けて日々の動きと睡眠の様子を記録しています。
結果、
父親よりも母親の方が昼夜ともに子どもの世話をしますが、
父親が全般的に育児に関わっていた方が乳児の夜間覚醒は少なくなったそうです。
睡眠不足は脳のパフォーマンスを大きく落としてしまいますよね。
仕事の成果にも関わってくるはず。
つまり、父親が育児に参加することで家族の睡眠時間の確保につながり、仕事のパフォーマンスも向上するということです。
睡眠をしっかりとることはストレス減少にも効果があります。夫婦関係も良好になるかもしれません。
オキシトシンの分泌による社会性の向上
子どもと触れ合うことでオキシトシンの分泌が促進されるため、社会性の向上につながります。
オキシトシンとは?
オキシトシンとは、
下垂体から分泌されるホルモンの一種です。
- 子宮の収縮
- 母乳の分泌を促す
などの作用があります。
そのため、女性の母性愛や幸福感に関係していると言われています。
男性には関係ない? いや、関係あります!
オキシトシンの特性を知ると男性には関係ないのでは?と疑問に思うかもしれません。
しかし、オキシトシンは男性の身体でも分泌されています。
オキシトシンの作用として、
- 好奇心の向上
- 他者との交流
- 不安の軽減
- ストレス軽減
などが挙げられます。
スキルアップするには、好奇心の向上は大切ですし、会社で上手に働くには他者との交流は必須ですよね。
また、仕事をしていると時には大きなストレスが襲うこともあります。そんなときに不安やストレスを軽減できたらどんなに良いでしょうか。
すべてにおいて、
オキシトシンの分泌が促進されることでひとつの対策となり得ます。
オキシトシンは子どもとの戯れ合いによって分泌される
では、どのようにしたらオキシトシンは分泌されるのでしょうか。
答えは、子どもとの戯れ合いにあります。
こちらもイスラエルの研究チームの結果となります。
112人の父親と母親を対象に、
乳幼児の我が子とふれあいの様子を観察、記録を行いました。
ふれあいの前後で唾液と血液を採取し、
オキシトシンの分泌量の比較検討しています。
結果、父親と母親で反応は異なっています。
母親の場合は『愛情たっぷりの触れ合い』をしたグループは、オキシトシンの値が高かったそうです。
一方で、父親の場合は子どもが興奮したり、探検ごっこのような『体を使った取っ組み合いや戯れ合い』でオキシトシンが上昇しました。
父親らしいというと怒られるかもしれませんが、
体を使ったり、少し危険があったりするような遊びを子どもとすることで父親はオキシトシンの分泌を促進することができるのです。
オキシトシンの分泌が促進されれば、社会性が向上し、
社会性が向上すれば、仕事でも良い成果につながると考えられるのです。
価値観の多様性が広がる
仕事ができる人というとどのようなイメージを持ちますか?
- 自己制御ができる。
- 柔軟性がある。
- 発想の視野が広い
私は↑のような人を連想します。
そして、自己制御・柔軟性・視野の広がりは『親をする』ことで身につく能力だと言われています。
『子どもがいて一人前』などというつもりはありません。
しかし、子育てをすることでコントロールできない存在との向き合い方や対処法を自然と身につけるようになります。
咄嗟の対処能力やコントロールできない存在を相手にするストレス対処能力が必要です。
また、『よかれ』と思ってやったことが簡単に反故されることも多々あります。
そんな経験は、1人で生きていたら滅多に経験できません。
子どもがいるのならぜひ体験して、自分の成長に活かしてみてくださいね!
参考書籍
父親が育児に参加することの子ども・妻や父親自身へのメリットが科学的根拠に基づいて説明されています。父親ならぜひ読んでいただきたい一冊です。
『父親になること』と『父親をすること』の違いを教えてくれるブックレットです。父親をすることは、家族全体へメリットがあることがわかります。
最後に
『子育てに参加する父親は出世する』という表現はやや大袈裟だったかもしれません。
一方で、
- 睡眠をしっかりと確保できる
- 社会性を向上できる
- 不安やストレスを軽減できる
というような大きな効果が得られることも科学的にわかっています。
ぜひ、仕事から少しだけ目を離して子育てへ目を向けてみませんか?
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
これからも一緒にしあわせな家族を目指しましょうね!
コメント