こんにちは!
『夫婦立て直し工場』の石谷落果です。
プロフィール
石谷落果
夫婦カウンセラー
『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。
夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?
今回は結婚や子どもの存在が人生を必ずしも幸福にするとは限らないという内容です。
いい家族に変えて、幸せになろうと思っているのに、身もふたもないこと言わないでよ!
と怒るかもしれませんが、
結論を先に話すと、
すべてはリスク分散ということです。
理想通りいかない結婚生活に悩んでいる方の力になれれば幸いです。
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
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結婚、子どもは幸福度のボラティリティを上げる!?
既婚者に話を聞くと、
結婚して幸せだ!
言う方もいれば、
人生の墓場だ!
と嘆く方もいますよね。
子どもに関しても、子育てに幸福を感じている方もいれば、産後鬱や産後クライシスに悩む方もいます。
同じ結婚や子育てでも人によって、
随分と状況が異なります。
どの夫婦も配偶者に惹かれて結婚しているのに、
どうしてこんなに差が出るのだろうと不思議でした。
そんなとき、Youtubeでマコなり社長という方の動画で聴いていて、
『結婚や子どもが人生の幸福度にどのような影響与えるか』
というちょっとした雑談の中で、幸福度に関する研究論文を読み漁っていた社員の行き着いた、
『結婚や子どもの有無は、幸福度を底上げするのではなく、ボラティリティ(変動値の激しさ)を上げる』
という結論にはっとさせられました。
ボラティリティという表現は、
結婚生活の幸福度に抱いていた違和感を的確に言い表してしました。
例えば、
幸福度の上限を10、下限を0と設定します。
このとき、未婚の子無しであれば、幸福度へ影響を及ぼす要因が少ないため、4〜6の範囲で推移するとします。
一方、既婚の子有りでは、幸福度に影響を及ぼす要因(出産、育児、成長、死別、離婚など)が増えるため2〜8と独身よりも広い範囲で推移するならば、
難有りの既婚者は、難有りの独身よりも幸福度が低いということになります。
そりゃ、結婚した方が幸せだという人もいれば、結婚なんてしなきゃよかったと嘆く人もいるわけです。
相対的幸福を捨てる
また、幸福感も人によって感じ方がさまざまです。
とくに他人と比べてどうこう考えているうちは、なかなか幸福を感じにくいです。
どんなことにも上には上があります。
家族の在り方も理想と現実のギャップに苦しんで、目の前の幸福を見逃しているかもしれません。
自分の過去との比較はしてもいいと言われますが、夫婦立て直しでは比較しない方がいいと考えています。
なぜなら、新婚時の幸福度を越えることは難しいからです。
あの頃はよかったと昔を懐かしむくらいなら良いのですが、
過去を後悔するのはやめるのが賢明です。
幸福度を絶対的に上げるには?
結婚生活における幸福度は様々な要因で変動します。
すべてが悪い方向へ行けば、幸福度はとんでも無く低下します。
では、絶対的に幸福度を上げるにはどうするべきか。
つまり、ボラティリティを小さくするには何をするべきかということですね。
資産運用では、相関が低い投資対象を組み合わせて、自分のリスク許容度に応じてポートフォリオを組むのが大切です。
一方、結婚生活においては相関係数が高い要素が連なっています。
信頼できない配偶者が何をやっても、受け入れられない、
というのはよく聞く話です。
しかし、『結婚生活』という大きな課題を細かく分散してリスク分散して、
それぞれに対策を立てることで、
どれかがうまくいかなくても家族として信頼し合える関係性を保つことが重要です。
配偶者さえいればいい。
子どもさえいればいい。
お金さえあればいい。
趣味さえあればいい。
というように、たったひとつの要因に幸福度を依存すると危険です。
何かがダメになったら家族全部が崩壊するという状態では、幸福度は安定しません。
結婚前に抱いていた夢のような暮らしの裏には、リスクが潜んでいることを知っておくことも忘れてはいけませんね。
要因分析
では、結婚生活を変動させる要因を細かく分けてみます。
あくまで私の例なので、誰もが同じというわけではありません。
ぜひ、皆さんも自分らしく分析してみてください。
☆幸福度に与える要因
自分自身&配偶者
親
- 有無
- 過干渉
- 依存
- 価値観
- 距離感
- 介護
- 死別
子ども
- 出産
- 育児
- 家庭環境
- 教育方針
- 教育費
- 進路
- 不妊
- 病
- 死別
細かく過ぎてわけわからん!
しかし、それぞれの要因への対策は、案外共通しています。
私は3つの課題と表現していますが、具体的には、このような内容です。
- 愛着スタイルと遺伝的素質
- マインドフルネス
- 資産と住宅と経験を買う
3つの要素を体系的になり学んでいけば、絶対的な幸福度は向上します。
1.愛着スタイルと遺伝的素質
結婚生活におけるトラブルの大部分を占めるのが、遺伝的素質と愛着スタイルです。
性格不一致、価値観の違い、金銭感覚、人間関係、親の過干渉・依存・距離感などが当てはまります。
遺伝的素質
人の性格の50%は遺伝子で決定します。
性格は大きく5つに分けられます。
- 社会性
- 開放性・文化性
- 協調性
- 勤勉性
- 慎重性・繊細性
これらの要素は、生まれつき持っている素質が大きいです。
しかし、すべてが決まるわけではありません。
遺伝子検査を行うと、自分自身の遺伝的素質がわかるのですが、
遺伝子が示す本来の性格と自分自身が感じている性格にはギャップがあるはずです。
そのギャップがもう半分の要素、
周囲の環境からの影響です。
愛着スタイル
持った生まれた素質と今の自分にギャップがあるということは、自分の生きてきた環境が、後天的な性格形成に関与していると読み取れますね。
とくに、愛着スタイルや価値観は親の影響を大きく受けます。
無意識に親と同じ行動パターンを取る。
反面教師として極端な行動に走る。
↑のような例は感覚的に理解しやすいかもしれません。
愛着スタイルには、大きく分けて5パターンが存在します。
- 安定型
- 不安型
- 回避型
- 恐れ・回避型
- 未解決・とらわれ型
安定型以外はコミュニケーションに特有の癖があります。
大切なことは、
- 自分と配偶者の愛着スタイルを知り、それぞれの特性を理解すること。
- 愛着スタイルは各パターンが入り混じっているのがほとんどであること
- 相手の安全基地となることで、お互いに安定型に変わることができること。
詳しくは↓の関連記事を読んでみてくださいね。
2.マインドフルネス
マインドフルネスは、ほぼすべての要因に関わるといってもいいと思います。
なんだかよくわからない言葉が出てきたと思う方もいるかもしれません。
マインドフルネスを簡単に説明すると、
『日々の生活の中で、自動化していた感情や動作を俯瞰して見つめ直すこと』
だと私は解釈しています。
感情も遺伝子の影響を受けます。
生まれつき怒りやすい人もいれば、
不安を感じやすい人もいます。
幸福を感じやすさも遺伝的素質が関わっています。
よって、自分を俯瞰せずにいると、
- 怒りを感じたら、配偶者にぶつける。
- 悲しみを感じたら、自分は不幸だと投げやりになる。
- 幸せが目の前にあるのに、気づかない。
というような夫婦関係におけるネガティブな言動を無意識にとってしまう可能性が高いです。
マインドフルネスによって、自分の感情や感覚に気づけるようになると、
遺伝子による無意識の反応や愛着スタイルの癖をある程度コントロールできるようになります。
すると、夫婦関係に問題を起こしていた
『生まれ持った自分の素質や親からの影響』
を跳ね除けることができるのです。
マインドフルネスの中でも、とくにおすすめしたいのは瞑想です。
自動化していた自分の感情や行動を俯瞰する手段として最も効果的だと思いますよ。
気になる方は↓の関連記事を読んでみてくださいね。
資産運用と住宅と経験を買う
次は、資産運用・住宅です。
急にお金の匂いする話題ですが、
拒絶反応を示さずに読んでみてくださいね。
資産運用
まずは、資産運用についてです。
昨今、
コロナウィルスのパンデミックがもたらした株価暴落から、経済停滞を懸念した各国がお金を刷り続けているために起こる株価上昇により、一種の資産運用ブームが起こっています。
皆さんの中にも積立NISAやイデコを始められた方は多いかと思います。
個人的には、5.6年ほど前から資産運用していたので、ようやく日本が貯金を増やすのではなく資産を増やす方向に考え方がシフトしてきたようで、素直に嬉しいです。
資産運用することで、子どもの教育費・進路、家族の趣味、親の介護など金銭的な不安やリスクを減らすことができます。
一方で、資産運用にはいくつか注意点があります。
- 価値ある資産はわずかしかない。
- 株を短期間で売買しない。
- リスクは2面性がある。
- 今と将来のバランスを考える必要がある。
- 美味しい話は絶対にない。
ということです。
わかっていても嵌ってしまうため、一度決めたルールを貫き通しましょう。
そして、正しく資産運用すれば、日々の暮らしの豊かさと将来への安心感をもたらします。
詳細は米国株高配当ETFの記事で紹介していきますね。
幸せな家族になるための資産運用に挑戦してみてください。
住宅購入
住宅は資産or負債論争が永遠の課題ですよね。
私自身は、負債だと認識しつつも住宅は購入する方がいいと考えています。
理由は大きく2つです。
- 将来の不安を減らすため
- 子どもの幼少期を大切にするため
将来の不安といえば、老後の生活です。
お年寄りに賃貸を貸すのは、大家としてリスクが高いです。
経済力の乏しさのため、怪我や病気によって家賃を払えなくなるリスクは、借り手側の資産形成によって避けることはできます。
しかし、部屋で亡くなってしまうことによって、大家さん側が買い手を失ってしまうリスクは避けられません。
このリスクを嫌って、若い人に優先的にいい部屋は貸されてしまいます。
賃貸派の人々は、住むところが無くなるという安全安心を脅かすリスクを抱えているのです。
住宅ローンは借金であるため賃貸がいいという意見は、生涯賃貸を借り続けることができる経済力がある方が発信しているケースが多いですね。
もうひとつの理由は、幼少期の子どもの生活環境を整えることができることです。
賃貸では、部屋の中で思いっきり体を動かすことができません。
子ども中心の理想的な生活環境を作るのも難しいです。
一方、戸建てであれば何をしようと自由です。
たった数年間のために、何千万も借金を抱えるなんて馬鹿らしいと思う方もいるかもしれません。
しかし、私は、幼少期の家庭環境がいかに子の人格形成に、影響を与えるのかを学びました。
たったの数年間は、私たちがこれから生きていく数十年よりも価値があると感じています。
そのための住宅購入です。
私のような平凡世帯であれば、住宅購入する方が私はメリットがあると感じます。
注意点としては、日本の住宅は低品質低寿命であるということです。
健康的に長く住むには、住宅を選ぶ際にいくつか知っておくべきことがあります。
気になる方は、↓の参考記事を読んでみてくださいね。
経験を買う
最後は、資産運用で得た利益をどのように使っていくか。
という私なりの結論です。
現在、
米国株高配当ETF
米国債券ETF
によって資産運用を数年前から行っています(債券は金利上昇に伴って一時売却中)。
コロナでの暴落もありましたが、
分配金・利子は大きく下がることなく、現在では資産額、配当金額ともに最高益となっています。
子どもがいない時期、
別居していた時期は配当金を再投資していましたが、
死ぬ時に1番お金持ちになって幸せか?
と疑問に思い、
配当金は所得の一部として認識するようにしました。
何に使うかの部分では、高級品やブランド品を買うのではなく、経験を買うようにしています。
経験とは、
- おいしいご飯を食べる
- 快適な旅行をする
- 新しいことを学ぶ、チャレンジする
- お世話になった人へプレゼントする
などです。
「物」を買うというよりも、「事」を買った方が幸福度は高いと感じますね。
どれだけリスクを取れるかによって変わりますが、
私のポートフォリオの場合、
100万円運用すると年間3万円配当がほぼ永続的に得られます。
もし、1000万円資産運用できれば、30万円の配当が毎年得られます。
30万円あれば、とても快適な旅行が楽しめるはずです。
節約方法や運用方法については、書籍、ブログ、Youtube等で調べれば、
驚くほどたくさんの情報が出ています。
私も今後記事としてまとめていく予定ですが、スタートは早い方がいいです。
正しい方法を見つけて、挑戦してみてくださいね!
困難を受け入れて、前に進もう
幸福度は、人間関係に大きく影響を受けます。
人間の悩みや不安もほとんど人間関係が由来です。
だからこそ、一番身近な配偶者や子どもと幸せな暮らしを目指すことが自分自身の幸福にもつながります。
夫婦関係において、すべてがうまくいくことはほとんどありません。
一度、破綻した夫婦を立て直す際はよほどの努力が必要です。
3つの課題をできるところから進めていくのが良いと思います。
- 愛着スタイルと遺伝的素質
- マインドフルネス
- 資産と住宅と経験を買う
すべては少しずつ繋がっています。
一歩ずつ、困難を乗り越えて一緒に前へ進んでいきましょう。
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
これからも一緒にしあわせな家族を目指しましょうね!
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