こんにちは!
『夫婦立て直し工場』の石谷落果です。
プロフィール
石谷落果
夫婦カウンセラー
『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。
夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?
今回は、『自分たちらしい夫婦の構築』に向けた発達課題を
一緒に考えていきたいと思います。
結婚5年以内の夫婦の離婚率はずば抜けて高いです。
一緒に5年という壁を乗り越えていきましょう!
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
夫婦立て直しを始めたばかりの方↓
状況別の夫婦立て直し↓
家族の経済的不安を無くしたい方↓
家族の発達課題について学びたい方↓
自分たちらしい夫婦の構築に向けて
夫婦立て直し工場を訪れてきている方のほとんどは、
すでに結婚をしていて、夫婦関係に問題や葛藤を抱えている方が多いかと思います。
夫婦という最も小さな社会に潜んでいる課題について、
なぜ、発生するのか。
どのように、解決していくのか。
一緒に学んでいきましょう!
若年層の離婚率の高さ
まず、受け止めなければならないのは、
新婚期の離婚率の高さです。
厚生労働省が集計した同居期間別離婚件数のうち、
1985年~2015年の30年間においては、
どの調査時点でも、
同居5年未満の夫婦の離婚件数が最も多いのです。
子どものいない新婚夫婦と
乳幼児を育てている夫婦の離婚が多いことがわかります。
一方で、熟年離婚の件数も年々増加しています。
実は、新婚期・熟年期どちらの離婚も、
夫婦という関係の特質さによって引き起こされています。
夫婦という関係の特質
私を含めた多くの夫婦は、
しあわせな未来を描きながら結婚生活をスタートします。
しかし、
わずか数年で夫婦になったことを後悔してしまう傾向に。
愛し合っていたはずの2人が離婚に至ってしまうのはなぜでしょうか?
実は、夫婦という関係が他の人間関係には見られない特質を持っているからです。
夫婦という関係の特質は↓の4つ。
- 他人である男女の相互選択で営まれる社会的関係であること
- まったく異なる2つの家族システムの結合であること
- 夫婦がそれぞれ持っている役割が複数あること
- 夫婦は心理的成熟度が同程度であること。
では、順番にチェックしていきましょう。
他人である男女の相互選択によって営まれる社会的関係
当たり前のことなのですが、
夫婦となる二人には基本的に血縁関係がありません。
他人同士がお互いを選択し合って、新しい夫婦という社会を作っていきます。
そのため、配偶者という存在は、
結婚している間は自分の人生で最も影響力のある存在ですが、
離婚すれば他人に戻れる関係性であるのです。
そして、夫婦関係は相互選択です。
どちらか、もくしは両方が離婚を選択したら、
いつでも解消できる関係性であるということ。
夫婦とは切っても切れない縁ではなく、
持続する努力をしない簡単に切れてしまう縁なのです。
2つの家族システムの統合
また、結婚するということは、
『夫と妻が一緒に暮らす』という個人レベルの変化だけに留まりません。
異なる家族システムが統合して、新しい家族を構築します。
夫と妻のそれぞれの個人としての性質は、
幼少期からの源家族(生まれ育った家族)での経験・記憶や遺伝子から大きく影響を受けています。
源家族から影響を受けるのは、
- 価値観
- 家族観
- 職業観
- 自己表現の仕方
- 葛藤解決の仕方
- 自己像
- 親密さへの恐怖
などがあげられます。
家族・夫婦生活に限って言えば、
- 夫婦関係に対するイメージや理想
- 夫婦としての役割
- 親としての役割
- 家事や子育ての分担
- 人間関係のパターン
- 葛藤や病理
- 休日の過ごし方
- 金銭管理
というように、源家族での体験があらゆることに関わっています。
要するに、夫と妻は自立した個人である。
けれども、お互いの生活の中心だった家族同士の結合とも表現できるのです。
同じ人がいないように、
同じ家族もありません。
すべての結婚が異文化間結婚であると認識した方がよいと考えられます。
一方で、離婚理由で最も多いのは、『性格の不一致』、『価値観の違い』です。
違っていて当たり前と許容することが難しいことの象徴と言えますね。
夫婦になったからには、
お互い幼少期からの体験を理解し合う。
そして、一緒に暮らしていける新しい家族を築いていく方法を考えましょう。
価値観リストについて学んでおくと、
自分や配偶者がどのような価値観を大切にしているのか理解するヒントとなります。
夫婦がそれぞれ持っている重層的役割
ところが、夫婦関係へ影響与えるのは、
源家族だけではありません。
社会的さまざまな役割が夫婦関係のバランスへ影響を与えます。
重層的役割とは、
その人が持っている社会的役割が複数あること表現しています。
2人だけの関係であるときは夫と妻の関係ですよね。
次第に子どもが生まれると、
父と母という役割が生まれます。
源家族では息子や娘といった役割も元々持っています。
そして、その人の持つ役割は結婚後も長期間にわたって続きます。
このようにひとりの人間ですが、コミュニティの中ではいくつもの役割をもっているのです。
さらに、夫婦問題や葛藤は家族という社会の外側からも持ち込まれます。
例えば、夫が責任ある仕事を任されて、
毎日帰宅が深夜になってしまうような状況を起こります。
夫の心身のストレスも相当なものになりますが、
同時に夫婦で過ごす時間を失い、妻にとってもストレスフルな状況になりますよね。
すると、些細なことで口論になりやすくなります。
コミュニケーションが希薄になるリスクもあります。
このように夫婦関係以外からもたらされる問題や葛藤は誰にでも訪れます。
ポイントとなるのは、
担う役割にコントロールできない側面もあるということ。
コミュニケーションスキルを高めて、
感情的になり過ぎない。
我慢し過ぎない。
というような適切な自己主張ができる関係性を作りたいですね。
乳幼児期からの親との関係の影響
乳幼児期からの親との関係の影響も見過ごせない特質性のひとつ。
- 人とどのように関わるのか。
- どのように反応するか。
↑の事柄は乳幼児期からの両親との間で経験したことが影響しがちです。
大人の人間同士の問題ですが、その行動には源家族との関りが見え隠れします。
根本的に夫婦の問題や葛藤を解決したいなら、
私たちが親との間でどのような影響を受けているのか知る必要があるということ。
とくに、お互いの愛着スタイルについて知っておくとコミュニケーションの癖を理解して接することができます。
愛着スタイルは幼少期の心理的な経験が影響していると言われています。
夫婦問題や葛藤の根本的原因は親との間に残るわだかまりかもしれません。
また、遺伝的な側面も見過ごせません。
人間の性格の半分は遺伝子で決定します。
遺伝子を知ることで、
問題が起こった時に、自分がどのような反応をしやすいのかを理解しておくことはとても大切です。
夫婦における同程度の心理的成熟度
私たちは自分の配偶者として、同じ心理的成熟度のパートナーを選ぶ傾向にあります。
『若い独身時期の発達課題』でも似たようなことをお伝えしています。
配偶者が自分にとって不利な行動をとっているときは、
もしかすると自分の未成熟な部分が悪さをしているのかも。
と頭をよぎるかどうかが夫婦関係を良好に保つ秘訣。
夫婦間のトラブルはどちらにも問題がある可能性は大だからです。
建設的に夫婦立て直しへ臨むためには、
自分がより心理的に成熟することで、
配偶者に気付いてもらう、変わってもらうことが大切です。
夫婦のためなのに、自分だけ頑張るの?
いつまで頑張ればいいの?
と不安や焦りを感じても投げ出さずに済むようにメンタルの安定に努めてみてください。
私のおすすめは瞑想です。
瞑想はメンタルケアへ効果があると、科学的にも証明されています。
新婚期の発達課題
私自身も結婚当初は、愛する人と結婚すればしあわせになると思っていました。
ところが、実際に夫婦生活を送っているとトラブルの連続ですよね。
新婚期の発達課題は新しい家族となるため試練。
仕方がないと割り切ることが大切。
繰り返される夫婦のトラブルは発達課題を乗り越えようとしている道中なのです。
具体的に↓のような7つの発達課題があると言われています。
- 相互信頼間の確立
- 相互適応
- 相互依存
- さまざまなバランス取り
- 子どもをもつ・もたないの決心
- コミュニケーションスキル・葛藤解決スキルの獲得
- アイデンティティの確立
夫婦で一緒に乗り越えていくことで、
より強い絆で結ばれた夫婦になれるでしょう。
順番にお伝えしていきますね。
自分夫婦にどれが欠けているのかイメージしながら読んでみてくださいね。
相互信頼間の確立
相互信頼間の確立は、夫婦生活を長続きさせるために重要なことです。
新婚期におけるパートナーに対する不信感は、
子どもが思春期に入ってから溝の深まりにつながったり、
熟年離婚のきっかけになってしまうことが多々あります。
現状の夫婦関係がひどく深刻な場合ではなければ、
『相互的な心の安全基地』の構築を目指すのはよい選択肢のひとつ。
親の愛着スタイルが安定していると、子どもの情緒的な安定につながります。
相互適応
結婚とはまったく異なる背景をもった2人が生活を共にするため、
日常生活のささいなことにも源家族を由来に違いが現れます。
- 洗濯物のたたみ方
- 食事中にテレビを消すかどうか
といった小さな事柄で夫婦喧嘩をすることもしばしばありますよね。
ポイントは、
それぞれが自分のやり方を正しいと思いこみ、
相手が間違っていると思い込んでいること。
些細なことで喧嘩しながら夫婦のルールを作っています。
どちらかが自己犠牲になったり、支配的になったりしないように、
アサーティブなコミュニケーションを心がけて自分自身と配偶者への理解を深めていきたいですね。
相互依存
相互依存の表現すると、
お互いに依存しあっている共依存関係のように感じますが、
『家族心理学』ではお互いに安心できる情緒的なつながりを示します。
情緒的なつながりは夫婦によってさまざまです。
1日の出来事を夕食でじっくり共有し合うことであったり、
普段の会話は少なくても、困ったときはお互いが一番最初に相談したり、
夫婦によって安心できる個々のつながりは多様です。
お互いのコミュニケーションのスタイルに合わせたつながりを持つようにしましょう。
不安定な愛着スタイルを克服して『心の安全基地』を夫婦間で形成することができるかもしれません。
さまざまなバランス取り
情緒的なつながりと並んで大事なことは、
家族生活のバランス取りをしていくことです。
仕事・家事・育児のバランスは、
共働きの増えた現代の夫婦にとって必ず話し合わなければならない問題です。
バランス取りでポイントとなるのは、
お互いが納得しているかということです。
例えば、『仕事で稼ぐことが得意な夫』と『家事育児が得意な妻』がいるとします。
夫婦がお互いに配偶者の得意を理解して、役割に納得していれば、
仕事と家事育児の配分が偏っていてもバランスは取れていることになります。
一方、仕事・家事・育児を均等に配分したとしても、
お互いが納得していなければ、バランスは取れているとは言えません。
他にも実家・友人・一人いる時間の優先度についても人によってさまざまです。
とくに気を付けたいのは、
実家との距離感。
独身時代に源家族(生まれ育った家族)との融合や情緒的遮断が起こっていた場合、
実家との関係を優先しすぎる。
反対に夫婦の絆を強調しすぎる。
といった問題を起こす可能性が高くなります。
子どもをもつ決心・もたない決心
現代の夫婦にとって、子どもは自然と『授かる』のではなく、
夫婦の意思決定に基づいて『つくる』ものに大きく変化しています。
- 子どもをもつかどうか。
- いつもつのか。
- 何人もつのか。
- 子どもができたら仕事はどうするのか。
- 家事や育児の分担はどうするのか。
夫婦で解決していく課題が増えます。
子育ては長期間に及びますので、経済的な安定感も重要になってきます。
また、子どもを持ち親になることに対してどの程度肯定的かは、
その人自身の乳幼児期からの親との関係にも影響を受けています。
親から十分な愛情を受けていなかったと感じている場合、
自分も同様に子どもを愛せないと考えてしまうのです。
コミュニケーションの癖である愛着スタイルについても、
不安型の親の子どもは不安型になりやすい。
回避型の親の子どもは回避型になりやすい。
という傾向にあります。
夫婦の相互適応をより困難にする要因の1つとして、
結婚後1年以内もしくは結婚前妊娠があげられます。
また、かつては授かるものだった子どもも価値観の変化や医学の進歩によってつくるものに変わったため、
不妊治療への取り組み方も新婚期の夫婦の課題と言えます。
どの程度の検査や治療を受けるのか。
期間はいつまで継続するのか。
時には、夫婦関係を揺さぶる大きなストレスとなります。
コミュニケーションスキルと葛藤解決スキルの獲得
家族の発達課題について確認していくと、
独身時代に比べて多くの課題が待ち受けている現実に直面します。
では、どのように課題を乗り越えていけるのでしょうか?
やはり、コミュニケーション能力と課題解決能力だと言えます。
コミュニケーション能力については、
アサーションという技術を身につけることはすでにお伝えしています。
アサーションはコミュニケーションを良好にするための前向きな行動。
コミュニケーションに問題を起こしてしまう行動についてもお伝えします。
夫婦関係に深刻な傷となりうるコミュニケーションとして、↓の4つがあげられます。
- 避難
- 侮辱
- 自己防衛
- 遮断
これらの言動がコミュニケーションで頻発している夫婦の夫婦生活の満足度は低い傾向にあります。
夫婦間のコミュニケーションでは、
『やった方がいいことを増やす』よりも、
『やってはいけないことをやらない』という方が効果的です。
以前にお伝えした夫婦関係を消耗させる行動も『やってはいけない』行動のひとつ。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
アイデンティティの確立
結局のところ、
良好な夫婦関係の持続は、
自立した人間同士がお互いに葛藤と和解を繰り返しながら、
徐々に親密性を高めていくことが大切。
子どもが生まれると新しい家族のかたちを築く余裕がなくなるはず。
可能ならば、子どもを授かる前に、
価値観の確立と『私たちの家族』というアイデンティティの獲得することをおすすめします。
後の家族生活の基盤となります。
夫婦が抱える問題と悪循環
次に多くの夫婦が抱える心理的問題と悪循環についてお伝えします。
非合理な思い込み
非合理な思い込みとは、
物事の状況や体験をとらえる際の認知の歪みです。
非合理な思い込みは、生まれ育った家族での体験や人間関係、地域社会や文化、学校教育、マスメディアなどの影響を受けて形成されていきます。
時には多くの人へ共有されるため、思い込んでいるのは自分だけではないので疑問を感じにくいのです。
夫婦関係や結婚生活において、
比較的に一般的だと思われる非合理の思い込みは↓です。
- 孤独は、結婚生活によって癒される。
- 愛さえあれば夫婦の関係はうまくいく。
- 愛し合っていれば、気持ちや考えを言わなくても分かり合える。
- 葛藤はなるべく避けた方がよい。
- 夫婦の間では、何を言っても許される。
- 2人の意見が食い違ったとき、どちらかが正しくどちらかが間違っている。
- 夫婦の関係がよりよいものになるためには、相手が変わらなければならない。
- 自分のことを1番理解してくれるのは親である。
- パートナーとの間で問題が生じたら、実家を頼るのは当然だ。
それって夫婦として当たり前のことじゃないの?
と思う項目もあるかもしれません。
実は、その感覚こそが非合理な思い込み。
あたかも正しいことかのように、
ひとつの価値観や考え方に固執している状態です。
ただし、非合理な思い込みを捨てることは容易いことではないです。
『変えなければならない』と考えるとそれもまた非合理な思い込みとなってしまいます。
親を裏切ったような感覚に陥るリスクもあります。
もしも、非合理の思い込みを持っていると感じたら、
たくさんある選択肢のひとつとして受け入れることから始めてくださいね。
夫婦は千差万別。
それぞれの夫婦に適した様々な価値観を取り入れることができるのです。
カップル・ダンス
様々な問題や葛藤に直面した時に、
内容は違っていても、いつも同じようなパターンが繰り返されがち。
お互いに問題や葛藤を解決しようと思って配偶者と接しても
ストレスが溜まり、がんばるほど悪循環に陥ってしまいますよね。
2人コミュニケーションの癖が相互に影響し合い、
パターン化された行動を取ることを『カップル・ダンス』と表現します。
- 衝突のダンス
- 距離のダンス
- 追跡者と回避者のダンス
- 過剰責任と過小責任のダンス
衝突のダンス
自己愛的に傷つきやすい2人が、
何かのきっかけで批判されたり、
共感されなかったりすると、
相手を責め、非難の応酬になる状態を『衝突のダンス』と言います。
ポイントは、
お互いに自分こそ被害者だととらえていて、
変わるべきは配偶者だと思い込んでいること。
お互いに共感性が低く、
自分の言動が相手を傷つけていることに気づきにくいです。
距離のダンス
衝突のダンスとは異なり、
自己愛的な2人が相手を非難し合うのではなく、
相手との関係から引くを『距離のダンス』と言います。
冷戦のような状態になり、
心の中では配偶者に怒りを感じています。
追跡者と回避者のダンス
一方が感情的に他方を追い求め、他方は受け入れ難い状況を理屈に当てはめて回避する。
一方が追いかけ、他方が逃げるような状態を『追跡者/回避者のダンス』と言います。
衝突・距離のダンスと同様にお互いに自己愛的ですが、
自分の守り方が異なるため起こる悪循環です。
過剰責任と過小責任のダンス
世話役と患者。
過保護な親と依存的な子ども。
どちらかに負担が偏っているような関係性に感じたら、
『過剰責任と過小責任のダンス』かもしれません。
がんばる人がますますがんばり、
がんばらない人がますますがんばらなくなるという悪循環が生まれます。
世間的には、
しっかり者と怠け者の夫婦の組み合わせのように考えられるため、
過小責任側が『問題のある人』と認識されがちです。
一見すると、
過小責任側がもっとしっかりすれば解決するように思えますが、
実はそう簡単ではありません。
過小責任側ががんばることができないように、
過剰責任側はがんばらないことができないのです。
夫婦が親密な関係性を築くには、
過小責任の人が自立的になって機能するだけではなく、
過剰責任の人がしっかり者のポジションを降りることも必要となります。
三角関係化のダンス
三角関係化のダンスとは、
夫婦関係の問題や葛藤を夫婦間では解決できずに、
第三者を巻き込んでしまう状態のことを指します。
第三者としてよくあるのは↓のような存在。
- 子ども
- 親
- 浮気相手
例えば、妻が夫に不満を持っていて問題解決ができない場合、
子どもへ愚痴を言い、敵対意識を持たせて、
母子間で密着し父が疎遠になるというな家族内で2対1の関係を作ってしまう。
また、配偶者への不満を実家へ訴えることも三角関係化のひとつ。
実家の親が成熟した人であれば、
夫婦問題を第三者として冷静にとらえることができますが、
自分の子どもとその配偶者の両者に中立でいることはとても難しいことです。
三角関係化に巻き込まれるのは、
人だけではありません。
夫婦問題から逃げるように仕事や趣味に没頭してしまうこともあります。
夫婦の問題や葛藤を2人で解決できるようにしていくことが大切です。
カップル・ダンスの原因は愛着スタイルにあるのかも?
カップル・ダンスは新しい夫婦が経験する葛藤をダンスという身近なことでわかりやすく表現したもの。
カップル・ダンスは原因ではなく現象のひとつなのです。
カップル・ダンスを引き起こす原因は、
価値観の押し付け、コミュニケーションの癖、心理的な問題を抱えているからである可能性が高いです。
衝突しないようにしたり、距離をとらないようにしたりするのではなく、
なぜ衝突してしまうのか、距離を取ってしまうのかを考えてみましょう。
参考書籍
本記事を作成するにあたって参考にした『家族心理学』に関する書籍です。夫婦関係の問題や葛藤が実は夫婦間だけの出来事が原因ではないことがわかる一冊になっています。
『アサーション』についてマンガで紹介されているため、初めて学ぶ方にお勧めの一冊です。ぜひ夫婦間のコミュニケーションに生かしていただけたらと思います。
夫婦間の『アサーション』について深堀りした一冊。夫婦間のコミュニケーションに悩んでいたら、ぜひ読んでほしい書籍のひとつです。
最後に
新婚期には、
新しい家族を作っていくための道のりにはたくさんの課題が転がっています。
しかし、完璧である必要はありません。
自分たち夫婦に合ったルールやコミュニケーションを構築していくことが大切。
そのために、
夫婦お互いのコミュニケーションの癖や
生まれ育った家族からの影響を知っていきましょう。
自分や配偶者を知るためには、家庭環境と遺伝子について学んでみましょう!
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
これからも一緒に、しあわせな家族を目指しましょうね!
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