こんにちは!
『夫婦立て直し工場』の石谷落果です。
プロフィール
石谷落果
夫婦カウンセラー
『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。
夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?
今回は性別の違いが『性格不一致』の原因となるか?についてお伝えします。
男女で脳の作りやコミュニケーションの取り方が違う。
だから、夫婦関係は難しい。
という話は皆さんも聞いたことがありますよね?
しかし、男女で脳の作りは本当に違うのでしょうか?
そして、違うと感じる理由は何でしょうか?
ぜひ一緒に考えてみましょう!
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
以前にも性格不一致の本当の理由についてお伝えした記事があります。よかったらこちらの記事も参考にしていただけたらと思います。
夫婦立て直しを始めたばかりの方↓
状況別の夫婦立て直し↓
家族の経済的不安を無くしたい方↓
家族の発達課題について学びたい方↓
男女の違いではなく、個性の違い
始めに結論をお伝えすると、
男女で脳のつくりに一定の傾向はあるけれど、全員に当てはまるわけではないということ。
男女に発生する差は、
元々の能力の差ではなく、
社会や環境による思い込みだと言われています。
よって、
性別という属性ではなく、
配偶者の個性・性質を知り、
寄り添っていくことが大切になります。
人間の性格は生育環境の影響を受けます。
よって、男女脳に合わせた行動を取ることで一定の成果はあります。
社会や環境による思い込みから配偶者が一定の傾向を持った行動を取ってくれるためです。
100人と結婚して、
そのうち半分くらいの配偶者とは上手くいくかもしれません。
しかし、
たったひとりの配偶者としあわせに暮らしていくには、
配偶者自身を深掘りしなければ、
うまくいかないことでしょう。
男性脳、女性脳の一歩先
今回、考えたいことは、『性格の不一致』はなぜ起こるのかということ。
他の記事では、
愛着スタイルとテイカーの存在について紹介しました。
自分や配偶者の人間関係のスタイルを知ることで、お互いが安心できるコミュニケーションの取り方を理解できること。
また、テイカーの特徴と、配偶者がテイカーだった場合の対応策を知っておくことで、自己犠牲を繰り返さなくてすむようになること。
をお伝えしています。
今回は、男女脳の一歩先を行くことで、悪化した夫婦関係を立て直す術を考えてみます。
刷り込みによる男女差
男女脳を作ってしまうのは、
幼い頃からの刷り込みにあると言われています。
『男の子なんだからめそめそするな』
『女の子なんだからお淑やかにしなさい』
↑のような言葉を言われた記憶はありませんか?
また、
男性は数学が得意
女性は手先が器用
そんな刷り込みも学生時代に行われます。
人は社会に適応しようとする能力があります。
何かのグループに所属することを好み、
そして、自分がそのグループの一員に染まるように努力するのも社会への適応能力の影響。
まったく根拠のない血液型占いが何となく当てはまっているように感じるのも、
血液型というグループに無意識に自分を当てはめているのです。
血液型占いと同じように、
男性らしく、女性らしく、
人は無意識に自分を変えようとします。
近年はジェンダーレスの考え方が浸透してきましたが、まだまだ固定観念は強いです。
そして、男女は違って当然という、
性別の違いに対する刷り込みが行われます。
親の夫婦関係を間近で見て育ったことで、夫婦の在り方への非合理な思い込みを持つのと同じように、
『男女』が分かり合えないという感覚が、
社会の作り出した思い込みだということに気づかずに、
私たちには、『男女』は最初からわかり合うことができなくで仕方がないという感覚が、
無意識に染みついているんです。
夫婦間の性格不一致は離婚の原因ではない
男女間における脳の違いは、科学的にも否定されています。
形や大きさに違いはあるけれど、その違いが男女脳を生み出しているという根拠はないのです。
男女の違いを生み出しているのは、社会と環境が刷り込んだ価値観によるものが大きいでしょう。
よって、本来は男女という属性で性格の違いについて語ることは、本質からずれていることになります。
異性だからではなく、個人の特徴や個性が異なっているから分かり合えない人が存在する。
夫婦間の性格不一致は、
性別ではなく個性のぶつかり合いによって生じるということ。
人は全員違います。
よって、『性格不一致』は離婚の原因ではなく、人と人が分かり合えなかった末の現象のひとつだということです。
性格不一致だから離婚するのではなく、お互いを尊重し、理解しようとする努力が足りなくて離婚する。
私たちが夫婦立て直しに向けて、取り組むことは、男女差に囚われるのではなく、
自分と配偶者の性格や価値観を知り、尊重し合うことなんです。
自分や配偶者のことを知ろう
夫婦間の性格不一致を乗り越えるために、まずは自分や配偶者の価値観や性格を理解する必要があります。
他の記事でも繰り返しお伝えしてきることですが、矢印の内容がポイントとなります。
いくつか記事を紹介していますので、気になるものから読んだいただけたらなと思います。
自分とは違う人とコミュニケーションを取ろうとする努力
今回、記事を書くにあたって男性脳と女性脳について取り扱った本を読みましたが、夫婦立て直しに役立つと思った本は、五百田達成氏著『察しない男、説明しない女』です。
男性脳、女性脳を扱った本かと思いきや、後書きにとても重要な言葉が書かれていました。
『自分とは違う考えの人』
『自分とは真逆の話し方をする人』
そんな人とうまくやっていくには、相手のフィールドに足を踏み入れる必要があります。
新しい言語を覚えるように、最初は真似事でも、本やブログを読んで学んだことでもいいんです。
続けているうちに流暢になって、いつか本当にわかり合える日が来ます。
五百田達成氏著『察しない男、説明しない女』
ぜひ後書きを読んでから本編に入ることをおすすめします。
最後に
性格不一致による離婚は後を経ちません。
知識があればもしかしたら、
立て直すことのできた夫婦があるかもしれないと思うともどかしい気持ちです。
男女だから分かり合えないのではなく、別々の人間だから分かり合えないのは当然です。
わかり合うために、カタコトでもいいのでお互いを尊重できるようになれれば、未来は少しずつ明るくなります。
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
これからも一緒にしあわせな家族を目指しましょうね!
コメント