夫婦カウンセラーが伝えたい『良好な夫婦関係を保つコツ・取り組み』夫婦立て直しの道のり②

こんにちは!

 

『夫婦立て直し工場』の石谷落果です。

 

プロフィール

石谷落果

夫婦カウンセラー

『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。

夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?

 

本記事は『良好な夫婦関係を保ちたい』と考えている方へ向けた記事になります。

 

結婚当初は、どんなときも一緒に乗り越えていこうと誓ったはずなのに、

しばらくするとお互いに険悪な関係になってしまうことは、どの夫婦にも起こり得ることです。

 

最初は小さな歪みだったのに、次第に大きな溝になり、離婚問題に発展してしまうことは珍しいことではありません。

 

本記事では、

良好な夫婦関係を保つための心構えと知っていて欲しいことをお伝えしたいと思います。

専門用語やわかりにくい内容にについては、各参考記事を読んでいただければ幸いです。

 

石谷落果

夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います
 
必ずあなたの力になります

 

夫婦立て直しを始めたばかりの方↓

 

状況別の夫婦立て直し↓

 

家族の経済的不安を無くしたい方↓

 

家族の発達課題について学びたい方↓

 

 

目次

良好な夫婦関係を保つためには?

良好な夫婦関係を保つために、

忘れないで欲しい大事な心構えと

知っておいて欲しいことが3つ

あります。

 

私が夫婦を立て直しているときに感じたのは、

心構えがしっかりしていないと長期的な視野の夫婦関係を保つことは、

難しいということ。

夫婦立て直しは、常に坂道、曲がり道です。

相談に来てくださる方も

不安や恐怖のせいで短期的な視野になっています。

結果を急いで、

離婚に傾いている配偶者に泣きついたり、愛情を伝えたりしても逆効果ですし、

感情的なコミュニケーションを取っても悪化するばかり。

 

夫婦関係に問題がある方の多くは、

良好な夫婦関係を保つための知識が無いことが問題なっている場合が多いです。

でも、知らなくても仕方がないのです。

学校では、夫婦関係を良好に保つ知識など教えてくれません。

自力で学ぶか、親を見て真似するかくらいしか知る手段がないのが現実。

 

だから、もしも親の夫婦関係に問題があったとしたら?

それを無意識に真似てしまっていたら?

 

結果を想像するのは難しくないはず。

 

だからこそ、知識を身につけることが大切です。

これから、一緒に学んでしあわせな家族を目指していただければ嬉しいです。

 

ひとりでもしあわせに生きていけるようになろう

最初に、良好な夫婦関係を保つために大事な心構えをお伝えします。

その心構えとは、

『ひとりでもしあわせに生きていけるようになる』

ということ。

 

家族関係を築くには、とても重要な心構えです。

 

夫婦とは、どのような関係性を築く必要があると思いますか?

私は、

夫婦とは、自立した2人がよりしあわせになるために一緒に暮らしていく関係性である必要だとら考えています。

夫婦は、一緒にしあわせや苦労を分かち合って共に生きていくパートナーですよね。

人生には、さまざまなライフイベントがあります。

家族の誰かが、絶望に突き落とされるような出来事もあるかもしれません。

そのときに配偶者へ頼っていたら共倒れです。

夫婦が困難を乗り越えるために大事なことは、お互いが自立していることです。

よって、

どちらかに依存した関係性

お互いに依存した関係性

上下関係のある夫婦

そのような夫婦の場合、一方が崩れた場合に夫婦関係は大きなダメージを受けます。

 

もちろん、自立と言っても、

お金を稼いでひとりでも生活できるようにしろ!

家事育児全部1人でできるようになれ!

という意味ではありません。

 

夫婦関係における自立とは、

精神的な自立のことです。

自分の価値観が確かにあり、配偶者へ自己主張できる。

自分のコミュニケーションの癖を知っていて、お互いを尊重できる。

そのような自立した人間となることが、精神的に自立しているのです。

 

愛着スタイルを知ろう

自立するためには、自分を知ることがとても大切。

今現在、良好な夫婦関係を築けているのなら今のうちにお互いの愛着スタイルを把握しておくのがよいです。

愛着スタイルとは、その人特有の人間関係の癖のこと。

誰にでもオープンになれて、上手にコミュニケーションを取れる人もいれば、

なかなか心を開くことができず、親密な人間関係を築くのが苦手だったり、

仲良くなると、べったりくっついて依存的になってしまう人もいます。

そうした人間関係の癖を大きく5つに分類したものを愛着スタイルといいます。

愛着スタイルの分類
  • 安定型…周囲の人を肯定的に捉え、安定した関係を築くことができる。
  • 不安型…人間関係に対する不安が強い。依存的になやすい、期待値が高い、他人の感情に敏感。
  • 回避型…深い人間関係を作るのが苦手。葛藤を回避しがちで、自己開示や感情を表に出さない。
  • 混乱型…人間関係のトラウマがある。不安型・回避型が入り混じった状態。情緒が不安定。気分が変わりやすく、自己破壊的。

詳細は↓の関連記事もしくは参考書籍をチェック!

 

愛着スタイルを考えるときの注意点

愛着スタイルを考えるときの注意点は、

レッテル貼りにならないようにすることです。

愛着スタイルはグラデーションです。

遺伝子、性格、家庭環境、発達障害などすべてが細かく区分けされているわけではありません。

数も1から10を自然数で切り分けると10個にしかわかれませんが、

小数点まで考えると、無限の数の形が存在しますよね。

同じように人間の個性は、無限の形があります。

配偶者は不安型だから、どうせ依存的になりやすい。

回避型だから、どうせ深いコミュニケーションは取れない。

感情の起伏が大きいのは、トラウマがあるからに決まっている。

というように、決めつけてコミュニケーションを取ろうとすると失敗します。

配偶者は、こういう一面がある。

その一面は、〇〇という理由で持っているのだからこうやって接しよう。

というように、愛着スタイルの違いを答えにするのではなくて、ヒントにするのがよいですね。

 

ひとりで考えるのが難しければ、相談に乗りますので、お気軽に連絡くださいね。

 

アサーティブなコミュニケーション

次に知って欲しいのは、アサーティブなコミュニケーションです。

配偶とのコミュニケーションを工夫することで、良好な関係を保つことは十分に可能です。

夫婦のコミュニケーションで必要な工夫とは、お互いを尊重した自己表現をすること。

自己表現は大きく『非主張的自己表現』、『攻撃的自己表現』、『アサーティブ』に分類されます。

お互いを尊重した自己表現とは『アサーティブ』のことを指します。

 

非主張的自己表現

自分の考えや思いを言わずに飲み込んで、結果として相手の意見を受け入れてしまうタイプです。

I’m not OK. 

you are OK.

というスタンスで、自分の意見や考えを伝えるのが苦手です。

 

攻撃的自己表現

攻撃的自己表現は、非主張的自己表現と真逆で、自分の考えや意見を一方的に受け入れてもらおうと、言い分を押し付けたり、威嚇したりしてしまうタイプです。

I’m OK.

You are not OK.

というスタンスで、自分と異なる意見を排除したり、無視したりしてしまいます。

 

アサーティブ

アサーティブなコミュニケーションとは、非主張的自己表現と攻撃的自己表現が黄金率ともいえる自己表現です。

I’m OK.

You are OK.

というスタンスで、お互いの自己表現を認めています。

 

アサーションの注意点

アサーションを取り組む際の注意点は↓の2つです。

  • 配偶者を思うようにコントロールする技術ではない。
  • 配偶者にも自己主張する権利があることを忘れない。

アサーションは、自分の意見を通すための技術ではありません。

あくまで、適切に自己表現するための技術。

正しい自己表現ができたとしても、

配偶者が納得してくれるとは限りませんし、

同じようにアサーティブなコミュニケーションをとってくれるわけでもありません。

自分は自分。

配偶者は配偶者。

家族とはいえ、切り離して考えましょう。

詳しい技術や情報については、↓の参考記事をご覧いただければと思います。

親との関係性を見直す

最後に、

良好な夫婦関係を保つには、親との関係性を見直すことが必要です。

 

『どのように見直すか?』ということですが、

全ての判断や決断の優先度を

自分が生まれ育った家族から、

新しく築いていく家族へと変えていくことです。

自分を中心に家系や家族を考えたとき、

親や子どもは一親等ですよね。

配偶者は何親等にあたるのでしょうか?

配偶者は血の繋がりことありませんが、

自分と同じ存在。

つまり、0親等だと私は考えています。

 

一心同体、

運命共同体、

というつもりはありません。

自分の決断へ最も影響を与える存在だと捉えることが、配偶者の信頼を育てていきます。

家族にとって大切な判断を要するときに、

私たちが最初に話すべきは、親や子どもではなく、配偶者なのです。

家族のライフイベントは、夫婦と子どもが中心になって進めていきましょう。

配偶者は0親等の考え方ができていれば、家族の方向性が大きく間違うことはありません。

 

最後に

良好な夫婦関係を保つには、配偶者から自立していることが最も大切。

確かな価値観を持ち、正しい自己表現を身につけてみてください

一貫性を持った安定した人間であることは、何よりも配偶者の安心感につながります。

遺伝子や家庭環境の結果、自分が不安定な愛着スタイルだった気づくこともあるかもしれません。

しかし、気づくことで一歩前に進み、

家族に対して、愛情を注ぐことを強く決意すれば、

相互的な安全基地の形成は十分に可能です。

自分と配偶者の育ってきたルーツを知り、親の抱えていた課題をクリアするために、一緒に学んでいきましょう。

石谷落果

夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います
 
必ずあなたの力になります

これからも一緒にしあわせな家族を目指しましょうね!

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