こんにちは!
『夫婦立て直し工場』の石谷落果です。
プロフィール
石谷落果
夫婦カウンセラー
『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。
夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?
今回は夫婦立て直しのために絶対にやってはいけないことをお伝えします。
絶対にやってはいけないのは、夫婦立て直しに親を巻き込むことです。
もうすでに巻き込んじゃったよ!
2人だけじゃもうどうしようもないんだ!
と感じている方にも参考になるはず。
3つの異なる観点から理由をお伝えしますので、一旦冷静になって考えてみてくださいね。
夫婦立て直しの一助となれば幸いです。
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
夫婦立て直しを始めたばかりの方↓
状況別の夫婦立て直し↓
家族の経済的不安を無くしたい方↓
家族の発達課題について学びたい方↓
『親は頼りになる』は幻想!
夫婦生活の援助としては活躍してくれる親の存在は大きいです。
困ったときに子どもの面倒を見てくれたり、金銭的に援助してくれたり、結婚生活において感謝の連続です。
しかしながら、様々な場面で頼りになる親も、事夫婦問題の解決については、ほとんどの場合頼りになりません。
夫婦問題で親に頼ってしまうことは、誰もが少なからず経験していることだと思います。
実家に帰ると配偶者の愚痴を言ってしまう。
配偶者に頼めばいいことを親に頼んでしまう。
とくに、子どもが産まれると、夫婦お互いが意識的に気をつけていないと親の影響は大きくなりますね。
自分自身は配偶者とうまくいっていなかったり、頼りなかったりして親を頼っていると思いがちですが、
実は、親を頼るから配偶者とうまくいかないという負の連鎖にハマっているんです。
根本的な問題ですが、親は夫婦立て直しの専門家ではありません。
夫婦問題に関する知識が少なすぎます。
また、大半の夫婦は夫婦問題を抱えたまま暮らしています。
両親も、自分たちと同じような不安や悩みを抱えているかもしれません。
とくに、親の夫婦関係から染み付いた非合理な思い込みは根深い問題です。
多くの場合、夫婦関係の価値観は、自分自身、親、友人、知り合いの夫婦関係から形成されます。
親は、幼い頃は何でもできる万能の存在でしたが、大人になるにつれ、自分と同じ人間なんだとら気づくかと思います。
同じ人間なのであれば、物の見方や考え方が公正公平ではない可能性が高いですよね。
当然、我が子を守るに決まっています。
自分の味方を増やしたいだけなら親に頼るのは有効ですが、長期的な夫婦関係においては重い足枷になってしまうでしょう。
3つの理由
早速、親を巻き込んではいけない具体的な理由について以下の観点からお伝えしますね。
- 安産基地
- 非合理な思い込み
- 家系の課題
安全基地
長期的に良好な夫婦関係を続けていくためには、夫婦がお互いに心の『安全基地』であることが重要です。
安全基地とは、
- 自分が安全で安心できる人
- 帰ってくると落ち着く人
- 自分のことをなんでも話せる人
というような心から安心できる人との間に作られます。
しかし、夫婦問題を親に頼ってしまうということは、配偶者が安全基地として機能していません。
配偶者へ本音を言えない。
一緒にいると落ち着かない。
自分が安全ではない状態は、何十年も人生をともにするパートナーとして苦しいものがありますね。
安全基地は努力無くして作られることはありません。
配偶者を知り、理解して、向き合わなければならないんです。
1番近くにいる配偶者を頼らずに、親を頼ってしまうということは、配偶者に背を向けているようなもの。
相手が心を開いてくれるはずないんです。
もちろん、夫婦関係の状態によっては、難しい場合もあるかもしれませんが、
大抵の場合は配偶者の『愛着スタイル』を知らず、『アサーティブなコミュニケーション』が取れていない可能性が高いです。
配偶者に適したコミュニケーションを取ることができれば、少しずつお互いへの安心感は増していきます。
夫婦間のトラブル対処において、親を頼ることは、その前向きな取り組みを放棄することになることを忘れないでくださいね。
非合理な思い込み
次に、非合理な思い込みについてです。
私たちは、一般常識や周囲の人々からの影響で、固定観念ができあがっていることがあります。
例えば、
『夫らしさ』、『妻らしさ』、『父親、母親らしさ』など、こうあるべきだという思い込みが少なからずあるかと思います。
その無意識に作り上げたイメージ像を非合理な思い込みと言います。
非合理な思い込みには、配偶者を個として理解することを妨げてしまうリスクがあります。
夫婦立て直しは、自分との配偶者を深く理解するところからスタート。
なので、非合理な思い込みを持っている時点でスタートで躓いているわけです。
そして、非合理な思い込みは親の姿や価値観から生まれます。
つまり、非合理な思い込みがあるゆえに夫婦問題が発生しているのに、発生原因に相談しても解決からは遠のいてしまうんです。
親は深い愛情ゆえに、配偶者に対して穿った見方をしてしまったり、全面的に我が子を信用してまったりするでしょう。
親に悪意はありませんので、邪魔者扱いするのは申し訳ないのですが、夫婦問題に親の介入は禁物です。
愛着の病
夫婦問題の9割は親が原因です。
親の課題を自分たちが繰り返している場合もあります。
例えば、親が離婚していれば、離婚することを勧めてくるかもしれませんし、
夫、妻なんてそんなものだと非合理な思い込みによるアドバイスをするかもしれません。
苦しいとき、自分への優しい言葉は縋りたいものがあるでしょう。
しかし、自分のことも、配偶者のことも本質的には何も知らないままでは、『安全基地』の形成も『アサーティブなコミュニケーション』もできません。
まず、一旦は親を切り離して、自分と配偶者を見つめ直すことをおすすめします。
たった今、夫婦関係が不安定であるということは、両親の夫婦関係や親子関係が不安定だった可能性が高いからです。
親との不安定な関係性は、自分自身の人間関係に影響を与えます。
- 親の前でいい子であろうとする
- 会うたびに嫌な気持ちになる
- 気分の波が激しい
といった感覚を持つのであれば、避けた方が夫婦関係はうまくいきます。
まとめと対策
以上3つの観点から、夫婦問題の解決を親に頼ることがどの程度リスクがあるのかイメージしていただけたかと思います。
親に相談するということは、結果的に自分と同じものの見方、考え方の存在を味方につけて、配偶者へ攻撃することと同じ。
本来、共に将来を考え、支え合いながら生きていくはずの配偶者を蔑ろにする行為を繰り返していては夫婦立て直しは成立しません。
一緒に夫婦立て直しを成功させましょう。
やるべきことは、
- 自分を知ること
- 配偶者を知ること
- お互いの個性を尊重したコミュニケーションを持続すること
以上の3段階です。
まずは、自分を知らなければ始まりません。
他の記事で繰り返していますが、遺伝子、家庭環境、価値観リスト、愛着スタイルの4つは把握しておいて損はないかと思います。
次に、配偶者も同じように知ろうとしてみてください。自分を知るようにうまくはいかなくても、配偶者へ興味を持つことは大切です。
そして、配偶者の個性を尊重して、アサーティブなコミュニケーションへ取り組みましょう。
夫婦関係が険悪で簡単にはいかないかもしれませんが、夫婦立て直しに取り組み始めた今が1番苦しいときです。
自分自身のケアは瞑想で対応しましょう。
夫婦はまったく異なる人間。
似ている部分があったとしても、同じではなく違うということです。
性格の一致を求めるのではなく、違いを認めることがしあわせな家族への第一歩です。
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
一緒にしあわせな家族を目指しましょうね!
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