こんにちは!
夫婦カウンセラーの石谷落果です。
プロフィール
石谷落果
夫婦カウンセラー
『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。
夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?
今回は、夫婦の愛を灯し続けるためにやるべきことについてお伝えします。
実は、夫婦の愛が消えるのはどんなに仲の良い関係であっても起こりうること。
性格が合わないとか、
他に好きな人ができたとか、
それには根本的な理由があるのです。
一緒に考えてみませんか?
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
夫婦立て直しを始めたばかりの方↓
状況別の夫婦立て直し↓
家族の経済的不安を無くしたい方↓
家族の発達課題について学びたい方↓
愛が消える理由
夫婦間の愛情が消えてしまうのは一体なぜでしょうか?
あんなにも愛し合っていたのに。
結婚するときは永遠の愛を誓ったはずなのに。
なんだか嘘をつかれてしまった気分になりますよね。
ところが、誰もが嘘をついているわけでありません。
人間という生物の特徴と心理現象が影響しているのです。
恋愛ホルモンの影響
人間は誰かを好きになった時には、
『フェニルエチルアミン』という恋愛感情を作り出すホルモンが分泌されます。
燃え上がるような恋愛やパートナーのことが頭から離れない状況は恋愛ホルモンの盈虚あるを受けているのです。
ところが、
3年ほど経つと恋愛ホルモンの『フェニルエチルアミン』の分泌されなくなります。
すると、
パートナーへの気持ちが薄れたり、
見えなかった欠点が気になり出してくるのです。
恋愛ホルモンの分泌は人間の生物が進化の過程で身につけた機能だと言われています。
文明が発達していなかったころの人間にとって3年程度で子どもができなければ、
相性が悪い。
生殖機能に問題がある。
と判断して別のパートナーを選ぶ必要があったためです。
子孫繁栄がそれだけ難しいことだったのがわかりますね。
コイン現象
もうひとつの理由は同じ現象でもみる角度が変わってくるせいです。
さまざまなタイプの性格の方がいますが、
全ての性格には長所と短所の両面があります。
例えば、↓のような感じです。
せっかち⇄行動力がある
感情的になりやすい⇄感情表現豊か
謙虚⇄自信がない
優柔不断⇄人と争わない
出会ったばかりの頃や新婚期には、
ひとつの性格の良い面ばかりを見てしまいます。
欠点も愛おしいというのは、
裏を返せば、いつでも配偶者のことを嫌いになってしまうリスクが潜んでいるのです。
夫婦関係は長期的な関係です。
良い面にフォーカスする時期もあれば、
悪い面が気になってしまう時期もあるのです。
夫婦の愛を灯し続けるためには
恋愛ホルモンの影響やコイン現象を踏まえると、
今までも同じようにしていたら配偶者に対する恋愛感情がそこを尽きてしまうのは仕方がないこと。
夫婦間で親友のような関係性を結ぶために、アサーションや発達課題を乗り越えていくことも大切。
しかし、配偶者にドキドキするような感覚も味わいたいと思ってしまうのも本音ですよね。
そこで、
夫婦の関係性をステップアップさせたり、
定期的に変化させたりすることで、
夫婦関係に刺激を与えていくための取り組みについて紹介します。
- 新しい刺激を得る
- 一緒に取り組めることを探す
- 欠点と感じる理由を突き止める
- 怒りや不満と共存する
順番にチェックしていましょう。
新しい刺激を得る
まずは、夫婦で新しい刺激を得ることです。
結婚して生活が安定してくると、
仕事や育児によって、
同じような日常の繰り返しになってしまいがちですよね。
これまでは2人で色々なイベントを体験してきたのに、
『夫婦で何かをする』という機会も自然と減ってきます。
すると、
『接点が少なく刺激のない人=自分とって重要ではない人』
という感覚に陥ります。
重要ではない人の欠点まで受け入れることって難しいですよね。
そこで、夫婦や家族でのイベントを意識的に増やすことを心がけてください。
旅行や食事も日常の延長線ではなく、
非日常を体験できると良いかと思います。
一緒に取り組めることを探す
共通の趣味を持つということも良好な夫婦関係を保つ秘訣です。
同じ趣味を持つ夫婦は、異なる趣味を持つ夫婦に比べて婚姻期間が長い傾向にあります。
とはいえ、趣味はひとりで楽しみたいという方もいるかもしれません。
その場合は、夫婦で同じ映画を観るというだけでも心理的な距離を近づける効果があります。
きっかけが難しいなあ。
と感じたら映画やドラマを一緒に観るのもいいと思います。
『一緒に観ていい?』と自分から配偶者の趣味に関わってみてください。
観終わった後に感想を話してみると、何を感じてどのような価値観なのかが見えてくることもあります。
欠点と感じる理由を突き止める
『欠点と感じる理由を突き止める』というのは、コイン現象の緩和に有効です。
長所と短所は表裏一体。
配偶者をパートナーに選んだのは、自分には無いものを持っていたからかもしれません。
コイン現象を乗り越えて、配偶者への共感力を高めるための質問を紹介します。
- パートナーの性格で嫌いなところはどこか。
- 1の性格に嫌悪感や反発を感じるのはなぜか。
- 自分の嫌いなところと共通していないか。
- 1は長所の裏返しではないか。あるいは、以前は魅力的に感じていた部分ではないか。
- もし以前は魅力的だと感じていたなら、なぜ魅力的だと感じたのか。
配偶者の嫌いな性格をひとつ挙げてみて、深掘りしてみてください。
自分に欠けている長所であったり、
羨ましいと思う個性だったりするかもしれません。
客観的に自分の気持ちを知るには、
『セルフトーク』と呼ばれる意図的に第三者目線で自分の気持ちと向き合う技術が有効です。
配偶者の嫌いな部分、苦手な部分は本当にどうしようもない欠点なのかを考えてみませんか?
怒りや不満との共存する
長期間の夫婦関係の中では、
さまざまな場面でさまざまな種類の怒りや不満を感じているはずです。
家事や育児の小さなこと。
お金の問題。
親とのトラブル。
怒りや不満は解決しませんし、
繰り返されることによって小さなひび割れが大きな亀裂へと変わっていきます。
蓄積されるだけならまだいい方です。
最も怖いのは反芻思考によって、
ネガティブな感情や被害妄想が生まれてしまうこと。
『きっと、配偶者はこう思っているに違いない』
『これからもっと自分の人生はつらいものになる』
↑のような思い込みを始めてしまった危険信号です。
心身のバランスを崩してしまったり、致命的な夫婦トラブルを起こしてしまうリスクが大きくなります。
そこで、怒りと不満と上手に共存することが大切になります。
『共存する』ということは怒りや不満を感じなくなることではありません。
まずは、感情を爆発させないための呼吸法を知っておいてください。
それから、許せる心を育てることも対策のひとつです。
そもそも、配偶者とのコミュニケーションで心身を消耗させないことも大切。
怒りや不満はどうしても存在してしまう感情。
上手に付き合っていく方法を一緒に学んでいきましょうね。
参考書籍
瞑想の中でも最も有効とされている『慈悲の瞑想』の手順の他にも自分への優しさやマインドフルネスを手に入れるためのワークが紹介されている書籍。夫婦関係の悪化により自分を責めてしまっていたら是非読んで実践していただきたい一冊です。
夫婦関係の修復を急ぎ、苦しんでいる方に読んでほしい書籍です。『幸福になりたいなら、幸福になろうとしていけない』ということを忘れずに。
不倫問題で苦しんでいる夫婦やカップルがもう一度ベストカップルになるためのワークが紹介された書籍です。最も立て直しが難しい不倫問題から立ち直れるなら、他の夫婦問題にも必ず役立ちます。
最後に
おじいちゃん、おばあちゃんになっても仲の良い夫婦でいたい。
結婚当初は誰もがそう思っていますよね。
しかし、
いつの間にか恋愛ホルモンはなくなり、
配偶者の悪いところが目につき始め、
夫婦のきずなはひび割れていきます。
そして、家系の課題によって夫婦関係が致命的に悪化してしまう。
防ぐためにも夫婦関係を良好に保つための取り組みを始めてみてくださいね。
みなさんが配偶者といる時間を自分にとって特別なものであると思えるようになったら嬉しく思います。
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
これからも一緒に、しあわせな家族を目指しましょうね!
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