こんにちは!
夫婦立て直し工場の石谷落果です。
プロフィール
石谷落果
夫婦カウンセラー
『離婚寸前の夫婦危機を経験したこと』が夫婦カウンセラーを志すきっかけ。家族心理学・認知行動療法に精通し、心理的なサポートから経済的フォローまで多角的な夫婦カウンセリングを実施中。
夫婦問題は長引くほど立て直しは難しくなります。ひとりで悩まずに、一緒にしあわせな家族を目指しませんか?
今回は夫婦のコミュニケーションを劇的に改善するアサーショントレーニングについて紹介します。
夫婦関係のトラブルは様々ありますが、必ずと言っていいほど要因に上がるのはコミュニケーションエラーです。
カウンセリングを受けてくださっている皆様、総じて夫婦間のコミュニケーションに課題を抱えています。
アサーションを簡単に説明すると、
『お互いを尊重した適切な自己表現のこと』
攻撃的になって意見を押し付けたり、自分の意見に意味がないと押し殺してしまったりするのではなく、自分の意見を自分と相手を傷つけることなく伝える技術です。
夫婦間のコミュニケーションがうまくいっていない全ての夫婦に有効です。
断定的な言葉はできるだけ使わないようにしている私ですが、アサーションの有用性は自信を持って言えます。
そこで、私も夫婦関係に悩む皆さんに伝えたいと思いアサーションに関する記事をいくつか書いています。リンクは↓
しかし、
正直言って、良書を買って読んだ方が早いし身に付きます!
というわけで早速、とっても参考になる書籍を紹介していきますね。
夫婦立て直しを始めたばかりの方↓
状況別の夫婦立て直し↓
家族の経済的不安を無くしたい方↓
家族の発達課題について学びたい方↓
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
夫婦のコミュニケーションを改善するアサーションに関するおすすめ本5冊
アサーションに関する書籍については、個人的に夫婦関係について研究している心理学者の書籍がおすすめです。
とくに、野末武義さんと平木典子さんはアサーションを日本に広めた第一人者で、わかりやすい本を執筆しています。
今回紹介した5冊にも含まれていますので参考にしてくださいね。
カップル・夫婦のためのアサーション 自分もパートナーも大切にする自己表現(野末武義)
夫婦・カップルのためのアサーション
本書はアサーションの基礎的な知識からトレーニング方法まで紹介してくれていますが、それ以上に有用なのは夫婦間のコミュニケーションがなぜすれ違ってしまうのか、成育環境から染みついた思い込みの影響についても教えてくれるからです。
アサーションは技術ですので、学んでトレーニングすれば誰でも身に付けることができます。
しかし、夫婦間ではより深く繊細なコミュニケーションが必要となります。
アサーションを知っているだけではなく『なぜカップルや夫婦のコミュニケーションがエラーを起こしやすいのか』を知っておくことが大切。
夫婦・カップルのためのアサーションは、最愛の人とのコミュニケーションでエラーを起こしたくない。起こしたエラーを改善したいという方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
また、夫婦関係に悩んでいる方は↓の関連記事で紹介している書籍も参考にしていただけたら幸いです。
マンガでやさしくわかるアサーション(平木典子)
マンガでやさしくわかるアサーション
著者は日本にアサーションを広めた第一人者の平木典子さんです。
マンガ形式でアサーションを学べる書籍は本書以外には私が知る限りありませんし、初めてアサーションに触れる方にもわかりやすいようにまとめてくれています。
アサーションについて基本から気軽に知りたいという方は、マンガでやさしくわかるアサーションを手に取っていただくことをおすすめします。
アサーション入門ーー自分も相手も大切にする自己表現法(平木典子)
アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 は、↑で紹介したマンガでやさしくわかるアサーションの著者である平木典子さんが書いたアサーションの入門書です。
マンガ形式ではないですが、難しい言葉を使わずにわかりやすく紹介してくれています。
本書の印象的な点としては、アサーティブな行動を、ドラえもんで説明しているところ。
ジャイアンやのび太ではなく、しずかちゃんを目指すという表現は多くの方にしっくりと来る説明だと思います。
自分の意見ばかり押し付けるのではなく、言いたいことがいえずに沈み込んでしまうわけでもないというバランス感覚が理想的アサーション。
アサーションについて基本からじっくり学びたいならアサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法がおすすめです。
もしアドラーが上司だったら(小倉広)
もしアドラーが上司だったら
アドラー心理学の中心には、自分と他人の課題を分ける『課題の分離』という考え方があります。
夫婦問題に直面したとき、自分が配偶者と関係を改善したいと思っていても配偶者も同じように考えてくれているとは限りませんよね。
しかし、私たちは夫婦関係が良好になったらお互いのためになるし、配偶者も夫婦関係の改善に取り組むべきだと思いがちです。
説得によって理解を得ることで夫婦で協力的に取り組めれば良いのですが、なかなかうまくいかないケースも多いはず。
その時に、役立つのがアドラー心理学の『課題の分離』です。
課題の分離の考え方では、自分がコントロールできることと相手にしかコントロールできないことを切り分けます。
夫婦問題で言うなら、『自分の非を認めて謝罪する』、『今よりも良い関係を築けるように変化する』、『夫婦関係を良好にするために居力することを呼びかける』のは自分がコントロールできること。
一方で、『謝罪を受け入れて許すこと』、『配偶者も良い関係を築くために努力すること』、『呼びかけに応じて協力すること』は配偶者にしかコントロールできない配偶者の課題です。
アサーションの技術を使っても配偶者が必ず自分の意見を受け入れてくれるとは限りません。
そんな時に課題の分離の考え方が頭の片隅にあると夫婦関係を冷静に俯瞰して見つめることができるのです。
本書はもしアドラーが上司だったらというコンセプトですが、夫婦間のコミュニケーションにも十分応用できます。
また、アドラー心理学について詳しく知りたい方は、マンガでやさしくわかるアドラー心理学で学んでみてくださいね。
いいたいことがいえる人、いえない人 「アサーション」があなたを変える
日本人がアサーションを使う上で難しさを感じるのは、『こんなに自己表現してもいいのか。言われた相手は嫌な気持ちにならないのか』という考えが過ぎるからです。
とくに、日本人は不安を感じやすい遺伝的特徴を持っている人が多く、人間関係においても不安を感じやすい傾向にあります。
本当はもっと自己表現していいのにできない人もいます。
一方で、欧米式のアサーティブな自己表現をすることで日本では否定的な感情を持たれてしまうリスクもあるのです。
本書は日本人がアサーションを使いやすくなる考え方と手法を教えてくれるので、アサーションの欠点を解消してくれますよ。
アサーティブな自己表現にちょっと抵抗があるなあという方はぜひ手に取ってみてくださいね。
最後に
アサーションを学ぶためにおすすめの書籍紹介は以上です。
皆さん、アサーションについて興味を持っていただけたでしょうか。
最後にひとつ注意点をお伝えしたいのは、アサーションの技術はアメリカから入ってきたコミュニケーション技法だということです。
そのまま、日本での日常生活に応用するとロジカルできつい言い回しになってしまうことがあります。
そこで、アサーションは言語的な技術だけではなく、感情表現や共感性などの非言語能力も一緒に身に付けていくことが大切です。
表情、仕草、態度などの目に見える表現も夫婦関係の改善には効果的です。
今回、紹介した書籍は比較的日本人向けに書かれているので安心ですが、夫婦間のコミュニケーションへアサーションを落とし込むために非言語表現を忘れないようにしたいですね。
夫婦・家族関係についてひとりで考えるのがつらいと感じたら、夫婦立て直しカウンセリングを選択肢のひとつとして考えていただけたらと思います。
必ずあなたの力になります。
これからも一緒にしあわせな家族を目指しましょうね!
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